toggle
2018-12-28

河口湖 久保田一竹美術館

富士山のふもと、河口湖。

この湖畔にある久保田一竹美術館。

2009年ミシュラン観光ガイドで三つ星を獲得しているところです。

私は観光地が苦手。なるべく静かで人の少ない、ゆっくり過ごせるところが好きなのですが、ここは一度は行ってみる価値のあるところだと思いました。

珊瑚石を使った建物、重厚で細かな彫りが施された趣のある木の扉、庭を含めた美術館全体がひとつの作品になっていて、ここに来るためにだけ河口湖に行ってもいい。そんなところです。

一竹といえば辻ヶ花の着物。ですが、それよりもその一竹の心の世界観を表現するものとして、美術館全体の雰囲気を味わってほしいと思います。

敷地の木や石や草花、オブジェの配置。中庭にある、地下から湧き出る泉のある静謐な洞窟。高低差を取り入れた庭園。その全てが一竹の作品であり、何年もの長い月日をかけて作りあげていったものだそうです。

荘厳で、しかも繊細さも感じられる、品のある美術館。

私が載せた写真は、湧き出る泉がある洞窟内部の彫刻です。

泉はこぼん、こぼん、と不思議で神聖な低い音を立てて、心地よい間隔で絶え間なく地下から湧いています。ここにしばらく身を置くと祈りにも似た感覚を覚え、深い闇の中にやさしい光を受けている彫刻像に手を合わせてしまう…。

その泉の洞窟から出てからもしばらくはその余韻が残り、自分の呼吸が深く静かになっていることに気づきます。

 

 

関連記事