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2018-12-14

ランプのある風景

約200年を超える農家古民家の東側入口。

いかにも、というものがひとつもなく、ここのご主人のお人柄が随所に感じられるどっしりと優しい佇まい。

ここに滞在すると心ほどけて、自分の生まれ持った魂のようなものが、まるで里帰りしたかのような不思議な感覚になります。

この家の中では、囲炉裏に炭がおこされ、建具や廊下には柿渋が塗られていて、古い障子のちょっと破られてしまった部分には丁寧に貼り継ぎが施されています。

農家でいらっしゃいますので、ご高齢のおばあちゃまやおじいちゃまもお元気で、黙々と毎日のように作業をされています。

ご主人は、そのご両親から、ご自分の進んで行く道に関しては何も言われず、その後ろ姿を幼い頃からずっと見て育ったのだと聞いています。

そう、子供ではあるけれど違う人格として見守られていた、ということでしょう。

まさに、このことが、この家全体の雰囲気を作っているのだと思います。

この古民家は、私の年齢の数倍もの時間ただただそこに存在していて、訪ねて行くとおかえりなさい、と優しく迎えてくれます。

家の古い匂いに、ほっとする時間を過ごすことのできる貴重なところです。

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